犬の寿命を知ろう

2022.12.13
犬の寿命を知ろう

最近は、医療の発展や予防意識の高まり、食事の品質向上などが理由で、犬の平均寿命ものびています。
しかし、犬は人間よりもはるかに早く、成長し、年老いていきます。幼かった愛犬も、あっという間に成長し、10年後には老化によって衰えが始まります。運動量が減ったり、ゆっくりとした動きになったりと、“老化のサイン”がみえてきます。

ずっと長く一緒にいるためにも、犬種や個体差(体の大きさ)によって変わる寿命について、基本的な知識を得ておきましょう。

今回は、犬の成長過程や、その寿命についてご紹介します。

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犬の生涯と成長スピード

犬は一般的に、生後2年前後で成犬になります(犬種によって個体差はあります)。
その後は、一年で人の4~7倍の速さで年をとります。愛らしい見た目からは想像しづらくても、小・中型犬は7歳から、大型犬は5歳になったら、シニア犬の仲間入りです。

ここでは犬の生涯を3つの時代に分けて、成長過程をみてみましょう。

子犬時代:誕生~1・2歳

子犬時代:誕生~1・2歳

誕生時は目も開いておらず赤ちゃんの状態ですが、生後1カ月もすれば、元気に動きまわるようになります。小・中型犬は約1年半、大型犬は約2年で成犬になります。
好奇心旺盛で成長期、遊びざかりのため、ケガや事故には気をつけましょう。先天的な疾患がないか、注意も必要です。

また、狂犬病予防をする時期です。フィラリア症の予防を始める時期でもあるので、血液検査のついでに、健康診断を受ける方も多いです。
見た目だけではわからない病気が見つかる可能性もあるため、定期的に健康診断を受け、普段の心配事も相談してみましょう。

小・中型犬は、メスは6カ月頃から最初のヒート(生理)を迎えて、オトナの体になるため、妊娠・出産が可能になります。しつけも含めて、発育には目を配るようにしましょう。

<人間の年齢にすると…>
小・中型犬:生後1年=約17歳  
大型犬:生後1年=約12歳

成犬時代:2~5歳

成犬時代:2~5歳

成長が進み、オトナの体になっていきます。骨と筋肉が発達し、体力的にも充実してきます。

子犬の頃と比べると、個々が持つ性格や個性が明確となり、精神的にも落ち着いてきます。自分の意志で行動するようになりますが、あまりワガママが過ぎないように、しっかりとしつけをしましょう。

<人間の年齢にすると…>
小・中型犬:生後2年=約23歳  
大型犬:生後2年=約19歳

老犬時代:5~7・8歳以降

老犬時代:5~7・8歳以降

老化のサインが出始める頃です。生活習慣病にかかりやすくなり、基礎代謝も落ちやすくなります。
特に大型犬はゆっくりと成長するため、成犬時代が短く、老化が早く進みます。

また生まれて10年以上も経つと、見た目にも衰えが見えてきます。被毛の色が薄くなったり、足や目が悪くなったり、耳が遠くなります。

食の好みが変わる場合もあるため、食事を嫌がっていないかなど、細かいところまで確認してあげましょう。

<人間の年齢にすると…>
小・中型犬:生後7年=約44歳  
大型犬:生後5年=約40歳

犬の平均寿命とは

一般的に、犬の平均寿命は13~14歳とされています。
もちろん個体差はありますが、大型犬は体が大きい分、健康維持に負担がかかりやすいといわれ、小・中型犬に比べて寿命が短くなっています。

また去勢・避妊手術をした方が、病気の予防ができるため、長寿になりやすいと考えられています。生殖器疾患にかかりにくくなることや、発情に伴う問題行動の減少も、メリットとしてあげられています。
ただし、去勢・避妊手術後に肥満になりやすいなどの不安もあるため、愛犬の健康状態や年齢、状況に応じた対応が求められています。

ここでは、平均寿命の目安をみてみましょう。
個体差によって異なるため、愛犬がシニア期の始まりとされる年齢を迎えたら、定期的に健康診断を受けるなど、いつも以上のケアをしてあげましょう。

小・中型犬

寿命…12~16歳前後

〈主な犬種〉
小型犬:トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフント、ポメラニアン、マルチーズ など
中型犬:柴犬、フレンチ・ブルドッグ、ボーダー・コリー、ビーグル、ウェルッシュ・コーギー など

大型犬

寿命…10~13歳前後

〈主な犬種〉
秋田犬、ゴールデン・レトリーバー、ドーベルマン、ラブラドール・レトリバー、バーニーズ・マウンテン・ドッグ など

※寿命は犬種や個体差によって異なります。ここでの数字は、あくまでも目安です

シニア犬になっても楽しく

シニア犬になっても楽しく

かわいい愛犬との暮らしは、とても充実したものです。ずっと一緒にいたいと強く願う方も多いと思います。
しかし、「うちの子はまだ大丈夫」と思っていても、年齢を重ねていくことは、止められません。

後悔のないよう、“老化のサイン”を受け止め、シニア犬になった愛犬とも、楽しく過ごしてくださいね。

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