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猫の爪切りの方法。爪とぎとの違いや、怖がらせないポイントとは

2023.10.20
猫の爪切りの方法。爪とぎとの違いや、怖がらせないポイントとは

猫は獲物に近づくときに、爪を隠して足音を消すといわれています。自由に出し入れできる爪は鋭くとがっており、狩りのときや木登りのとき、滑りやすい場所を歩くときなどに使われています。

 

外で暮らす猫は、そうやって爪を使うことで伸びすぎを防ぐことができます。しかし現在では室内飼いの猫が一般化しているため、そうした機会が減っています。
伸びた爪をほおっておくと、飼い主や家具に傷をつけたり、自身の肉球に刺さったりするため、お手入れが必要です。

 

また、猫の習性の一つに爪とぎがあるため、爪切りは不要だと思われるかもしれませんが、爪とぎだけでは正しくケアできません。
愛猫と飼い主の両方が安全に暮らすためにも、正しい爪切りの方法を知っておきましょう。

 

今回は猫の爪切りについて、爪とぎとの違いや方法、怖がらせないポイントについてご紹介します。

猫の爪切りとは? 爪とぎとの違い

猫の爪切りとは? 爪とぎとの違い

猫の爪は、地面に接していない狼爪(ろうそう)を含めると、前足は左右5本ずつ、後ろ足は左右4本ずつあります。後ろ足には狼爪がないことが一般的です。
猫は自分で爪とぎをしますが、爪とぎと爪切りでは役割が異なるため、爪切りをしないと健康に悪影響が出るといわれています。

 

ここでは、爪切りが必要な理由をみてみましょう。

猫に爪切りが必要な理由

まずは、爪とぎと爪切りの違いについて、理解しておきましょう。
猫の爪は何層にもなっています。爪とぎとは、その古い層をはがし、新しい爪を出すことを指します。そのため、爪とぎをしても長さや鋭さは変わりません。
爪とぎをすることで、狩りに備えたり、ストレス発散をしたりしています。

 

一方、猫の爪切りは、鋭くとがった新しい爪の先を切ることを意味します。爪が伸びてとがったままだと、家具やカーテンに引っ掛けて爪が折れたり、肉球に刺さったりと、怪我につながる恐れがあります。特に肉球は痛みを敏感に感じやすい場所のため、歩行に影響が出ることもあります。
また、飼い主が引っかかれた場合は、猫ひっかき病などの感染症に気をつけなければいけません。傷口が赤く腫れるだけではなく、なかには重症化するケースもあるため、注意が必要です。そうした理由からも、猫の爪切りは大切です

 

なお、爪切りの頻度は、年齢やそれぞれの猫の活動量などによって変わりますが、成猫だと月に1回程度が目安です。
子猫の場合は爪が伸びるのが早いため、1~2週間に一度は爪を切ってあげましょう。
シニア猫は、老化によって爪とぎの回数が減ると、古い爪が残って分厚くなりやすくなります。巻き爪になったり、太くなった爪が肉球を傷つけたりしないように、2週間に一度を目安に爪切りをしてください。

用意したい爪切りグッズ

・爪切り(ハサミタイプ、ギロチンタイプ、ニッパータイプ)
・止血剤
・バスタオル、洗濯ネットなど

 

猫の爪切りは、大きくわけるとハサミタイプとギロチンタイプがあります。
使いやすさは人によりますが、はじめのうちは、持ちやすく慣れやすいハサミタイプがおすすめです。特に子猫の場合は爪がやわらかいため、ハサミタイプが安全だとされています。
また、ギロチンタイプは切れ味が良いため、爪切りに慣れている方は扱いやすいでしょう。7歳以上のシニア猫の場合は、爪が硬く厚くなってくるため、ギロチンタイプかニッパータイプが向いています。
止血剤については、切りすぎて出血した場合に使うため、心配な方は用意しておいてください。

 

なお、爪切り中に暴れる猫には、バスタオルや洗濯ネットなどでくるんだり、視界を制限することができるエリザベスカラーなどのアイテムを活用してみてください。

 

猫の爪切りの方法

猫の爪切りの方法

猫の爪の中には神経と血管が通っているため、切りすぎると出血してしまいます。
自宅で爪切りをする場合は、どのような点に気をつければよいのでしょうか?
その方法やコツ、猫を怖がらせないポイントをみてみましょう。

爪切りの方法

【猫がリラックスしているタイミングで】
猫が活発に動き回っている時間帯は避け、リラックスして警戒心が薄れているときに、爪切りを行いましょう。
猫はもともと手を握られたり、爪を切られたりすることが苦手です。嫌悪感を抱きやすいため、無理やり爪切りをすることは避けてください。

 

【落ち着ける体勢を探す】
爪切りの体勢は、飼い主の膝の上に猫を前向きに乗せて、抱きかかえた状態がよいでしょう。このとき、猫の体を飼い主にくっつけた形だと安定しやすいです。
一番望ましいのは、猫が落ち着ける体勢やリラックスしやすい体勢です。どのポーズなら愛猫が落ち着けるのか、探ってみましょう。
なお、猫が落ち着かないうちは、数分間スキンシップをとりながら様子をみます。猫の状態を観察しながら、少しずつチャレンジしてください。

 

【猫が怖がらない場所から始める】
一般的には、爪切りの様子が猫から見えにくい後ろ足からが始めやすいとされています。それぞれの猫によっても異なるため、猫が怖がらない場所から切るとスムーズでしょう。
この時に引っ張ったり、押さえつけたりすると、爪切りが嫌いになってしまう可能性があるため、ストレスをあまり感じさせないことが大切です。

 

爪の出し方】
猫の爪の出し方のイメージ画像
猫の足を上下から指で挟み、肉球をやさしく軽く押して、爪を出します。強く押さえると嫌がるので、力加減に注意しましょう。

 

【先端のとがった部分を切る】
猫の爪の内側には、血管と神経が通っています。爪の内側の根本に見える、ピンク色の部分がそれにあたります。深爪するとそのピンク色の部分を傷つけてしまうので、先端のとがった箇所だけ、約2~3ミリを目安に切っていきます。前足にある狼爪(ろうそう)も、忘れずに切りましょう。

 

【もし血が出てしまった場合】
もし爪を切りすぎて血が出てしまったら、出血している部位に清潔なコットンやガーゼなどをあてましょう。基本的には数分間押さえておけば止まります。
それでも血が止まらない場合は、止血剤を使って様子をみるか、かかりつけ医に相談してください。

怖がらせないポイント

・普段から慣らしておく
普段から、猫の足を触ることに慣らしておけば、恐怖心を感じにくくなります。
積極的にスキンシップの時間をとって、少しずつ足や爪を触っていけるようになりましょう。そして猫が抵抗せずに肉球や爪を触らせてくれたときは、存分に褒めてあげてください。

 

・素早く切ることを意識する
猫は手足を握られることや、爪を切られるときの音が苦手なため、暴れ始める子も少なくありません。拘束時間が長いと、ますますストレスになってしまうため、嫌がったらすぐにやめましょう。飼い主はできるだけ短い時間で、素早く爪切りを終わらせるように努めてください。
ただし、焦ると深爪になって怪我をさせてしまうこともあります。
慣れないうちは、一度に全ての爪を切ろうとせず、まずは爪1本からや、1日に足1本、後ろ足だけ、など段階的に進めましょう。

 

・爪切りの様子を見えないようにする
バスタオルや洗濯ネットなどで、体全体を覆ってあげると落ち着く場合があります。爪切り中に暴れたり怖がったりする猫は、爪を切っている様子が見えなくなる状態で、試してみましょう。

 

・褒めてご褒美をあげる
爪切りが終わったら、「よく頑張ったね」などと褒めてあげてください。ご褒美におやつをあげたり、存分にスキンシップをとったりしましょう。「爪切りを我慢すれば、嬉しいことが待っている」と思ってくれることで、習慣化へ近づけます。
また、先におやつを与えて、気をそらしている間に爪を切るのもよいでしょう。

 


★不安な方はペットサロンや、かかりつけ医へ

怪我をさせてしまうのが不安な方や、自宅での爪切りが難しいと感じる方は、無理をせずトリミングサロンを頼りましょう。また、動物病院でも爪切りをしてくれるため、一度相談してみてください。その時に、爪切りのコツを聞いてみたり、実際の様子を見せてもらったりすると、理解が深まるかもしれません。

 

なお、爪が伸びすぎて巻き爪になっている場合や、すでに出血している場合は、飼い主が切ることは難しいため、かかりつけ医に相談してください。
くれぐれも無理のない範囲で、進めましょう。

★ヤシロのペット霊園近郊の動物病院★

・豊中市   モモ動物病院
・箕面市   箕面外院どうぶつ病院

爪切りを習慣化しよう

猫が嫌がっているからといって、爪切りをしないままでは、折れたり巻き爪になったりと怪我につながります。室内猫の場合は、外での自然なケアが望めないため、飼い主が責任をもって爪切りをしましょう。
まずは1本ずつからでも、爪切りを習慣化できるように、タイミングをみてチャレンジしてくださいね。

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