はじめて犬を飼うとき。何を準備する? 必要なものや、部屋づくりのポイント

澄んだ瞳に、フワフワの毛並みを持つ子犬たちは、その愛らしさに、抱きしめたくなります。また、キリリとした表情や、ダイナミックに走る犬の姿には、凛々しさを感じるでしょう。ときにはかわいく、かっこいい我が子の姿に、飼い主は、たくさんの幸せをもらいますよね。
 年齢や犬種もさまざまですが、はじめて犬を飼うという方は、一緒にやってみたいことに、胸を弾ませているに違いありません。
それと同時に、迎えるにあたって、必要なものを買いそろえたり、お部屋の準備をしたりと、するべきことも、たくさんあります。市区町村への届け出も、忘れてはいけません。
今回は、はじめて犬を迎えるときに、必要なものや、公的な届け出、部屋づくりのポイントなどをご紹介します。
 
 何を買うべき? 必要なものと届け出など

犬と一緒に暮らすためには、どのように準備すればよいのでしょうか。
 ここでは、必要なものや、市区町村への届け出について、みてみましょう。
【必要なもの】
・サークル、ケージ(クレート)
 ・トイレトレー、ペットシーツ
 ・ベッド
 ・食器
 ・ペットフード、おやつ
 ・首輪
 ・リード
 ・おもちゃ
 ・お手入れグッズ(爪切り、ブラッシング用ブラシ)
<あれば便利なもの>
 ・ペット用のウエットティッシュ
 ・臭い消しスプレー
 ・噛み防止スプレー
 ・給水器
特に大切なのが、犬の居場所となるサークルやケージ、トイレ用品などの必需品です。
 サークルやケージ(クレート)は、ハウスとしてだけでなく、しつけのトレーニングにも使えるため、目的や利便性、サイズなどを考え、選びましょう。他にも、犬が安心して休むためのベッドも必要です。
 また、トイレは、場所を覚えるまでに粗相をすることもあるため、室内を掃除できる、ペット用のウェットシートや、臭い消しスプレーなどがあれば便利です。
なお、食器やドッグフード、おやつも忘れずに用意しましょう。子犬の場合は、給水器を使うケースもあります。
 また、鑑札などをつけておく首輪や、散歩に行くときのリードなども、必須アイテムです。身だしなみを整えるグッズは、愛犬の年齢や状態を考慮して、使いやすいものを選びましょう。
【届け出など】
・現在住んでいる市区町村への「犬の登録」
 ・年に一度の狂犬病予防注射
 ・「鑑札(かんさつ)」と「狂犬病予防注射済票」の装着
 ・「マイクロチップ」の変更登録、装着など
犬を飼うときは、国への届け出が必要です。
 まず、生後91日以上の犬の場合は、住んでいる市区町村や保健所などで、「犬の登録」をする義務があります。
 「犬の登録」とは、犬を飼ってから30日以内に、飼い主が「狂犬病予防接種」を受けさせ、その証明書を持って、市区町村などで登録をし、「鑑札」をもらうものです。
 飼い犬を登録する目的は、犬の所有者を明確にすることで、どこに犬が飼育されているかを把握することができ、狂犬病が発生した場合にその地域において迅速かつ的確に対応するためです。
登録自体は犬の生涯に1回するもので、飼い主の義務となります。「鑑札」と「狂犬病予防注射済票」は、首輪などにつけます。
 最近では、「狂犬病予防接種」をして「犬の登録」もしてくれる動物病院や、代行してくれるペットショップもありますので、相談してみましょう。
なお、令和4年になってから、ブリーダーやペットショップから購入した場合は、マイクロチップの装着が義務化されました。迎え入れる際は、必ずご自身の情報に変更しておきましょう。他者から犬を譲り受けた場合は、任意ですが動物病院などに連れて行き、マイクロチップを装着することも可能です。
 このマイクロチップが、「鑑札」とみなされる特例制度を実施している市区町村もあります。詳しくは、問い合わせてみましょう。
つい忙しいと、こうした手続きは、後回しになってしまいますよね。
 しかし、飼い主としての責任でもあります。必ず済ませましょう。
関連記事1:犬の飼い始めに必要な手続き。犬の登録と狂犬病の予防注射とは
 関連記事2:犬と猫のマイクロチップ制度。装着の方法と、飼い主に必要な手続き
犬との暮らし、部屋づくりのポイント

犬を我が家に迎え入れるとき、部屋のレイアウトをどうすればよいのか、悩みますよね。
 ここでは、部屋づくりのポイントについて、みてみましょう。
【部屋のレイアウト】
犬は一人で過ごすことが苦手な動物といわれています。
 できるだけ、飼い主やご家族と触れ合えるように、サークルやケージはリビングなど、皆の姿がみえる場所に設置します。
サークル内は休む場所でもあるため、騒がしいドアや窓、テレビの近くは避けましょう。エアコンの真下や真横も、風が当たりすぎて体調に影響を及ぼす恐れもあるため、注意が必要です。
トイレの場所については、寝る場所と分けて設置します。
 スペースを一緒にしてしまうと、トイレの上などで寝る癖がつくこともあるため、注意しましょう。
【安全な環境をつくる】
室内の安全面には、特に注意が必要です。
 玄関、ベランダへ続く窓、階段、キッチンは、細心の注意を払いましょう。
・玄関
 散歩が大好きな犬が、「玄関の扉を開けたら興奮して飛び出した」いう話もあります。
 事故を防ぐためにも、玄関には、柵やペット用のゲートなどを設置しておきましょう。
・ベランダへ続く窓
 転落防止の柵などを設置しても、小型犬は隙間から落ちてしまう恐れがあります。
 初めからベランダへは出さないように決めておくか、フェンス式の隙間のない柵を選ぶかなど、気をつけましょう。
・階段や段差のある家具
 犬が落下すると、骨折してしまうことがあります。
 ケガの恐れがあるため、階段の入口には、ゲートを設置して入れないようにするか、上り下りさせる場合は、滑り止めマットやスロープを使用してみましょう。
 また、ソファーなど高さのある家具は、犬用のステップなどを置いて、工夫してみましょう。
・キッチン
 ガスコンロや電気調理器、ケトルなどが置いてあるため、危険といわれています。
 スイッチを入れたり、コードに噛みついたりなど、大事故につながるケースもあります。それ以外にも、調味料や料理用の雑貨、人間の食べ物を誤飲する可能性があります。
 キッチンにもできるだけ柵をして、入れないようにしましょう。
・フローリングの床
 犬にとって、ツルツルしたフローリングは足腰の負担となり、病気につながることがあります。また、お部屋で遊んでいるときに、滑って転んでしまうと、脱臼・骨折してしまうこともあります。
 マットなどを敷いたり、クッションフロアなどの床材を使ったりして、対策をしましょう。
【誤飲に注意する】
犬は何でも口に入れて、遊んでしまうことがあります。誤飲の恐れがあるものは、犬の届かない場所に保管しておきます。できるだけ、足元には物を置かないようにしましょう。
電気コード、殺虫剤、タバコ、電池、クリップ、アクセサリーや雑貨などの小物類など
こうしてみると、家のなかには、危険なものがたくさんあります。
 ひとりでは気がつかないこともあるため、周りのご家族や、ペット仲間などにも、相談してみましょう。
しっかりと準備して、愛犬と暮らそう
最近では、ペット向けのグッズやインテリアが充実しています。上手に活用して、理想の部屋づくりを始めてみましょう。
 そして、犬の命に関わる事故が起こらないように、できることから対策してくださいね。
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