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保護犬・保護猫を迎えるという選択

2024.01.12
保護犬・保護猫を迎えるという選択

保健所や動物愛護団体などで過ごす保護犬や保護猫たち。
飼育放棄する飼い主による持ち込みや、捕獲した野良犬・野良猫、迷子や飼い主不明などの事情によって、一時的に保護されています。その後、一定期間を過ぎると収容数や予算の都合上、殺処分されるという厳しい現実が待っています。

 

そんな不幸なケースを防ぐためにも、保護団体などは殺処分ゼロを目指して、新しい飼い主である里親希望者を募っています。最近では、啓発活動や譲渡会などの取り組みを積極的に行っていることもあり、犬や猫の命を守りたいという思いで、保護犬・保護猫の里親になる方も増えています。

 

保護犬・保護猫をどのように迎え入れたらよいのか、会える場所や譲渡までの流れなどを、みてみましょう。

保護犬・保護猫と会える場所

保護犬・保護猫と会える場所

どうすれば、保護犬・保護猫に会えるのでしょうか?
多くの施設や団体は、インターネット上で、保護動物の情報を写真付きで公開しています。
まずはインターネットで調べてみることをおすすめしますが、それぞれに違いがあるため、各施設や団体などについて知っておきましょう。

保健所・動物愛護センター

各自治体が運営している、飼育放棄された動物を一時的に保護している施設です。
里親になるためには、書類審査や飼い主になるための講習会、誓約書の提出などの手続きがあります。

 

また啓発を目的として、施設の見学会や、命の大切さを知ってもらうための講演会・ふれあい会など、さまざまなイベントを開催しています。実際に犬や猫を飼育している方向けの飼い方教室、しつけ教室などのセミナーを開催している場合もあり、悩みを抱える飼い主へのサポートも広まっています。

保護団体の譲渡会

一般社団法人やNPO法人、ボランティアなどの保護団体が開催しています。自治体などと連携して大きなシェルターを管理していることもあれば、自宅などを中心に、小規模な活動をしているグループなど、さまざまです。主にインターネットを中心に、譲渡会の情報を公開していることが多く、事前に申し込んでから参加する流れになります。

 

動物愛護センターと同じように、各団体が設ける譲渡のガイドラインに沿って、引き取りが進められます。
その際、スタッフから適切な飼育方法を教えてもらえたり、希望する子との相性を確認したりできるため、安心だという声も多いようです。
正式な譲渡の前に、一定期間を一緒に過ごすトライアルが設けられている団体も多くあります。

里親募集サイト

民間企業やNPO法人などが運営しているサイトやSNSを通じて、保護犬・保護猫を引き取ります。
里親募集サイトには新しい飼い主を探すために、犬や猫の情報や譲渡会の開催日時などを掲載しています。掲載は主に個人や保護団体からなどで、利用するには会員登録をしたり、譲渡にあたって誓約書を提出したりと、独自のルールが設けられています。
細かい情報が掲載されていたり、マッチング診断ができる機能もあったりするため、自分の生活スタイルにあった子を探しやすくなっています。

 

しかし、個人間での譲渡の場合、なかには明確なルールが示されないまま進むことがあります。募集している側が提示している応募条件や、譲渡の詳細などをしっかりと確認しておきましょう。

動物病院など

最近では、獣医師会や動物病院などが、保護犬・保護猫の譲渡事業を行っている場合があります。
動物病院に相談すれば、里親募集の窓口や動物愛護団体などへ、つないでくれるケースもあります。気になる方は聞いてみましょう。

★迎える前に考えたいこと

保護犬・保護猫を迎えるにあたって、飼い主には責任が生まれます。
飼育するための環境づくりや費用はもちろん、想定外の医療費が発生したり、ペットがいることで暮らしが制限されたりする場合もあります。

 

犬や猫のお世話をする時間は、楽しいことばかりではないかもしれません。その子の生涯にわたって、きちんとお世話できるかどうか、慎重に考えてみましょう。

 

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関連記事2:犬の十戒を知っていますか? これから犬を飼おうと考えている方へ

保護犬・保護猫の譲渡までの流れ

各施設や団体のサイトで希望する犬や猫が見つかっても、すぐに引き取れるわけではありません。
犬や猫たちを二度と不幸な状態にしないためにも、一般的には飼い主として条件を満たしているかどうか、飼育環境も含めて確認されます。

 

ここでは、保護団体を例に挙げて、譲渡までの流れをみてみましょう。

1:申込書の提出や、条件の確認

まずは、各団体が定めている譲渡希望の申込書の提出や、飼い主としての条件を満たしているかどうかなど、基本的な確認作業が必要です。

ここでは主に飼い主の居住地や住宅環境、家族構成、動物アレルギーの有無、去勢・不妊手術に協力できるかや、適切な飼育環境を用意できるかなどが確認されます。

2:事前の審査

団体が書類審査を行い、詳細の聞き取り(面談)や、必要に応じて住環境の確認調査などを実施します。

3:講習会の受講

参加費や所要時間は団体によって異なりますが、譲渡前には講習会を実施するところが多く、受講を必須としているケースがほとんどです。
講習会では、飼い主として犬や猫を終生飼養するための心得や、ルールやマナー、習性や病気のこと、犬や猫に関する法令などを学びます。

4:保護犬・保護猫に会う、触れ合う(マッチング)

実際に保護犬・保護猫と会って、相性などを確認します。
ガラス窓やケージ越しに見るだけの場合もあれば、少し触れ合える場合もあります。そのなかで、保護犬・保護猫の幸せを考えて、飼育の条件や相性などがクリアできるのか判断されます。
そのため、もし気にいった子がいても、別の里親の元へ行ってしまうケースもあります。そうした事情を考慮した上で、希望する子に申し込みましょう。

 

なお、団体によっては正式な譲渡の前に、トライアルを設けている場合があります。
実際に一週間程、保護犬・保護猫と暮らして、ご家族との相性をチェックします。そこで問題がなければ、正式に里親になることができます。

5:正式な譲渡

正式に希望する保護犬・保護猫に申し込みます。書面で譲渡申請書や誓約書を提出します。その際、身分証明書のコピーや、集合住宅や賃貸住宅にお住まいの方は、ペットの飼育を認める旨が記載された、管理規約などのコピーも提出します。

 

また、譲渡の際に手数料の支払いが必要な場合もあります。内訳としては国への登録にかかる費用や、保護している間にかかった健康診断やワクチン接種、去勢・不妊手術などの医療費となっています。事前に確認してください。

 

譲渡日までには、首輪やリード、サークル・ケージやトイレ用品、フードなど、必要となるグッズを準備しておきましょう。

 

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6:定期報告

保護犬・保護猫を迎え入れた後、定期的に飼育状況の報告が必要な場合があります。その有無や回数は団体によって異なりますが、二度とペットを不幸な状態にしないためにも、できるだけ協力しましょう。

 

※団体によって、譲渡の流れや詳細、費用などは異なります。

★確認したいポイント

保護犬・保護猫とマッチングする際に、飼い主が知っておいた方がよいポイントがあります。

 

犬種や年齢、性別や不妊・去勢手術の有無はもちろん、病歴、ワクチン接種状況などは重要です。動物病院などへ行く際に必要な情報となるため、必ず聞いておきましょう。

 

また、保護された経緯や、その子の性格と特徴などは、信頼関係を築く際に大切なポイントになります。何にストレスを感じやすいかなどを聞いておくと、新しい環境を整えるときに工夫できることもあるかもしれません。
飼い主との絆を深めるためにも、確認しておきましょう。

新しい家族を迎えよう

新しい家族を迎えよう

保護されたときはどこか不安そうだった子も、一緒に暮らすうちに明るくなり、いろいろな表情を見せてくれるようになります。保護犬・保護猫の飼い主になって一番の喜びは、そうした嬉しい変化を、間近で見られることかもしれません。

 

飼い主を信じてくれるまで時間はかかるかもしれませんが、一緒に過ごせる時間はとても貴重です。保護犬・保護猫を迎えようという方は、ぜひ行動してみましょう。

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