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ハムスターを迎える前に。特徴や種類、飼育のポイントを知ろう

2024.03.18
ハムスターを迎える前に。特徴や種類、飼育のポイントを知ろう

ハムスターは小動物のなかでも、特にペットとして人気があります。
小さな手で口いっぱいにエサを食べるときの仕草や、手のひらに乗せたときの愛らしさなど、そのかわいさに魅了される方も多いでしょう。小さめのケージで飼育できる点や、人に懐きやすく性格がおとなしい点などを理由に、お世話がしやすいという声もあります。

 

しかしその一方で、縄張り意識や警戒心が強いため、一匹飼いが基本とされるなど、飼う上での注意点もあります。また、平均寿命が2~3年と非常に短いため、お別れも早く訪れます。
種類によって性質も異なるため、飼育の際はその子に応じたケアが必要です。

 

これからハムスターを新しい家族に迎えたいと思っている方は、その特徴や飼育のポイントを知って準備しておきましょう。

ハムスターの特徴や代表的な種類

まずは基本的な特徴や、ペットとして代表的な種類をみてみましょう。

ハムスターの特徴

・体の機能

体長約6~20センチ体重約30~150グラムで、種類や性別によって異なります
視力はあまり良くありませんが、夜行性のため暗闇で物を見るのが得意といわれています。聴覚については人にはわからない超音波を聞くことができ、超音波を使って仲間とコミュニケーションをとることができます。また、餌を探すために臭いをかぎ分けるスキルも高く、飼い主の臭いも覚えるといわれています。

 

そして、ハムスターのトレードマークともいえる特徴が、頬袋です。
口の中の両側には、頬袋と呼ばれる袋があり、食べ物を詰め込むことができます。主に食べ物を巣へ運んだり、蓄えたりするのに使われています。
歯は全部で16本あり、上下の前歯4本は一生伸び続けるといわれています。危険を感じると噛むことがあるため、注意しましょう。

 

・基本的な性格
穏やかでおとなしいとされますが、警戒心は強めです。
性別によっても異なり、オスは縄張り意識が強く、環境の変化に敏感といわれています。一方でメスは環境の変化やストレスには強いですが、その分、気性がやや荒い傾向にあります。

 

また、苦手なものには、肉食動物が挙げられます。犬や猫、フェレットなどは野生ではハムスターを襲うため、近くにいられるとストレスを感じる恐れがあります。その他にも、大きい音や振動、強い臭いなども苦手とされています。

 

・生活リズム
夜行性のため、昼間は寝て、夜に活動します。
体が小さく、大きな動物の餌になりやすいことから、敵が少ない時間帯に活動しているとされています。ただ、夜もずっと活動しているわけではなく、短い睡眠を1日に何度もとるため、寝たり起きたりして過ごします。1日の平均睡眠時間は、約14時間とされています。

 

・平均寿命
一般的に平均寿命2~3年とされています。生後約2か月で大人になり、1歳の時点で人間の年齢の30歳、3歳では90歳と換算されます。
あっという間に年を重ねてしまい、お別れも早く訪れるため、寂しいという声もよく聞かれます。できるだけ長生きしてもらうためにも、正しい健康管理を心がけましょう。

代表的な種類

・ゴールデンハムスター

体長:16~20センチ
体重:オス 85~130グラム、メス 95~150グラム

ハムスターのなかでは最も体が大きく、脳も大きいからか、とても賢いといわれています。オスよりもメスの方が大きくなるといわれ、毛の色の種類も豊富です。後ろ足の裏には毛が生えていないのも、特徴の一つです。
穏やかな性格をしているため、初心者向きとされています。

・ジャンガリアンハムスター

体長:6~12センチ
体重:オス 35~45グラム、メス 30~40グラム

小さめの体で、一般的には背中に黒っぽい線が入っています。毛の色もさまざまで、定番なのは茶褐色や少し青みのあるタイプです。なかには黒い毛をもたないパールホワイトのような品種もいます。
穏やかで人に慣れやすく、好奇心も旺盛で社会性が高いといわれています。

・ロボロフスキーハムスター

体長:7~10センチ
体重:15~30グラム

一番小さい種類で、目の上に眉毛のような白っぽい模様があります。毛の色は上半身が黄褐色で、下半身は白っぽい色の種類が多いです。
運動量は多いですが臆病で人に懐きにくく、警戒心も強いといわれています。そのため、触りすぎるとストレスを感じてしまいます。ふれあいではなく、観賞を主な目的として飼育しましょう。

 

 

必要なものや飼育のポイント

必要なものや飼育のポイント

ハムスターを飼うためには、どんな飼育グッズが必要になるのでしょうか。
また、準備をするにあたって、飼育のポイントなども知っておきましょう。

必要なもの

・ケージ
ハムスターが十分に動き回れるサイズを用意してください。通気性が良く手入れがしやすいこと、そして脱走の心配の少ないものがよいでしょう。

 

・床材
野生のハムスターは土の中で生活するため、本能で潜ろうとします。床材は土のかわりになり、巣作りやケガの予防にもなるため、ケージの底に敷いておきましょう。
床材の主な種類は、ウッドチップや吸水性が高いペーパーチップ、牧草などが定番です。またトイレの臭い対策に適した、吸水性や消臭性に優れたウッドリターや、広葉樹マットなどもあります。
なお、綿は飲み込むと体内で詰まってしまう恐れがあるため、絶対にケージ内に入れないようにしましょう。

 

・給水器やエサ入れ
ケージに固定するボトル式や、床に置く置き型などがあります。ボトル式の場合は、ハムスターの成長にあわせて飲み口の高さが調整できるタイプが便利です。
エサ入れは、重みのある陶器がおすすめです。

 

・巣箱やトイレ
ハムスターは暗くて狭い場所が好きなため、巣箱を置いておくと落ち着いて過ごせます。
トイレは、砂を入れて使用しましょう。トイレの砂には、水分で固まるタイプとそうでないタイプがあります。

 

・まわし車
ケガにつながりやすいため、必ずハムスターの体にあうサイズを選びましょう。
主にケージに取り付けるタイプや、置くだけのタイプ、走行音が響かない静かなタイプがあります。いずれも安全性を考慮して選んでください。

 

・食事(フード)
主食には、ペレットと呼ばれるハムスター用の人工飼料を与えます。ペレットにはソフトタイプやハードタイプがあり、一日に必要な栄養がとれます。
それ以外のおやつには、穀物やシード、野菜や果実などがあります。おやつをあげすぎると栄養バランスが崩れて肥満にもなりやすいので、適量を守りましょう。

飼育のポイント

・ケージの置き場所
ハムスターは湿気が苦手なため、風通しがよくて湿気がこもりにくい場所を選んでください。エアコンの風が直接当たるような場所や、直射日光が当たる窓際なども、温度が上がったり下がったりしやすいため、避けましょう。他にも、振動が伝わりやすい床面や出入口に近い場所は、ストレスを感じやすいため注意が必要です。
また、花や観葉植物は食べると中毒を起こすものもあるため、ケージの近くには置かないようにしてください。

 

・一匹飼いが基本
ハムスター同士がケンカをしてケガをするリスクが高いため、ひとつのケージで一匹を飼うのが基本です。種類や個体によっては複数飼いが可能な場合もありますが、相性にもよるため慎重になりましょう。

 

・お世話は夕方から
夜行性のため、夕方ごろから本格的に活動し始めます。寝ている間にエサや水を取り替えたり、触れ合おうとしたりすると、ストレスになってしまいます。
毎日のお世話としては、古くなったエサの処分や水の入れ替え、汚れた床材の取り替えなどです。
一緒に遊ぶときは、ハムスターが十分に睡眠をとり終えたタイミングを狙いましょう。

 

・温度と湿度の管理
季節に合った、温度と湿度の管理が大切です。
一般的に、ハムスターにとって快適な温度は、20~26度前後といわれています。湿度40〜60%が目安です。

 

昼間と夜の温度差が激しい時期は、夜の冷え込みに備えて、ケージに布をかけてあげたり、床材の量を調整したりして様子をみましょう。
また、梅雨の時期はカビに注意が必要なため、エアコンなどで湿度の調整をします。この時期はエサが腐っていないか、毎日確認してください。
真夏の暑さには、エアコンや暑さ対策用のグッズを上手に活用しましょう。

 

冬は気温が5度以下になると、疑似冬眠する恐れがあり危険です。エアコンやヒーターを使って適温を保ちましょう。もし万が一、冬眠した場合は、かかりつけ医に連絡してください。
寒さ対策用に、ペット用のヒーターなどもありますが、冷たい場所を逃げ場として用意するなどの工夫も必要です。

 

・健康管理
ハムスターは体が小さいため、治療や手術が難しいといわれています。
できるだけ病気にならないためには、栄養バランスのとれた食事や、適度な運動ケージの清潔さなどが大切です。部屋の温度や湿度を快適に保つことも、ポイントの一つです。

 

また、毎日のお世話のときには健康チェックを行うようにしてください。食欲やフードの食べ残し、おしっこやうんちの状態の確認も必要です。体重の変化や、体にしこりがないかどうかも気をつけてみてください。
ケージのお手入れは週に一度、飼育グッズも含めた全体の大掃除は月に一度を目安にしましょう。

注意点

・与えてはいけない食べ物
ハムスターにとって有害といわれるのが、ネギ類チョコレート牛乳どんぐりなどです。人の食べ物は、基本的には与えないようにしましょう。
もしハムスターが誤って食べてしまった場合は、すぐにかかりつけ医に連れて行ってください。

 

・事故対策
部屋での事故にも対策が必要です。高い場所からの落下や、コンセントに差し込んだ電気コードをかじってしまう感電などには、特に注意してください。ケージからハムスターを出す際は、ケージを下におろしてから出したり、電気コードはコンセントから抜いておいたりと気をつけましょう。外に脱走しないように、部屋の窓やドアは閉めておいてください。
部屋で遊ばせる場合は、対策をした上で目を離さないようにしてくださいね。

 

 

ハムスターと楽しく暮らすために

ハムスターと楽しく暮らすために

ハムスターは小さくても、私たちと同じように喜怒哀楽や個性、好きなものや苦手なものがあります。一緒に楽しく暮らすためには、まずは理解することから始めましょう。
また、快適な飼育環境を整えることは、飼い主の責任でもあります。最期まできちんとお世話することを決意して、迎え入れてくださいね。

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